令和6年7月27日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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兼題  「甘い」  加藤弘道 選
風潮が甘いマスクをもてはやす 赤井花城
世は甘くない身に付かぬ泡銭 北出北朗
自分には甘く他人には厳し過ぎ 倉周三
さくらんぼ向き合う対の甘い顔 岡島錦子
干し柿が甘いふる里亡母の味 吉村めぐみ
通夜の帰り食べてもうまいイチゴパフェ 盧光来
バラ色の人生なんて甘かった 松本光江
甘過ぎる蜜は吸わない近づかぬ 岡田さちこ
心寂し甘い誘いに寄り掛かる 水田蓉子
甘党の亡父へお供えあんこもち 安積貴代美
鼻声の甘さに潜む落とし穴 北出北朗
優しさに角砂糖まで溶けてゆく 柳沼幸三
お言葉に甘えて貰う熨斗袋 惠利菊江
転職を甘く考えシャボン玉 宮本緑
甘い親自認している子の躾 水田蓉子
自分自身甘いと思う自己評価 黒嶋海童
「無理しない」今日も自分を甘やかす 山尾ふたば
いつまでも治安と水はタダでない 中桐徹
甘いわなすぐはまり込む電子音 宮本緑
歳とれば詰めがだんだん甘くなる 吉村めぐみ
また後悔詰めの甘さにほぞをかむ 池田史子
苦労人塩の甘さを知っている 原戸麻也
甘い誘い入るより取られ還付詐欺 中谷光男
甘茶より釈迦の本音は般若湯 村岡義博
スイーツに待ったをかける血糖値 倉周三
法の網大分甘くはないですか 柳沼幸三
裏金の議員処分はコレッで済み 久山節子
血糖値甘味の肩身狭くなる 岸本博子
料理本甘さ加減も載っている 青木公輔
鶏口を狙って入りヒラで終え 石井閑楽
二刀流ケーキをアテにビール飲む みぎわはな
新婚時のあの声今も掛けて欲し 岡田さちこ
甘くないエプロン姿退職後 藤井俊秀
甘いもの嫌った頃は細身美人 みぎわはな
筋通す母にも甘さありました 山内迪
キックバック幕引き甘くないですか 田中おさむ
甘い水つらい心に振りかける 水上礼子
正論に触れてこころの甘さ知る 野口修
お小遣い孫に甘いと娘の苦情 加藤弘道

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兼題  「今」  久山節子 選
栄光へ今突き進むアスリート 安積貴代美
八十路今スタートと決めネジを巻く 樋口祐子
お静かに今生まれそうです言葉 山辺和子
母へ師へたぎる感謝を今新た 池田史子
今が旬いつも前向き生きている 安積貴代美
杖付いて今を楽しむ老いの足 今野美惠子
今まさに汽水域へと老いの川 黒嶋海童
今に見ろ今に見ろよで卒寿来る 黒嶋海童
生かされてこころ穏やか恙なく 岡田さちこ
核ボタン今は触るな近寄るな 柳沼幸三
今だから笑って話す恋もある 吉村めぐみ
今になり胸に沁み入る言葉あり 山尾ふたば
二度とない今を存分楽しもう 水田蓉子
温暖化今年の夏は沸湯化 中桐徹
卒寿きて今が若いと言われても 中桐徹
頑張って今を生きてるデジタル化 今野美惠子
此の今も弾が飛び交うウクライナ 赤井花城
もう一度逢いたい人は今何処に 山辺和子
金婚の感謝伝える今が要る 藤井俊秀
子供は今より良い国残したい 加藤弘道
今生の訣れ交した日の櫻 赤井花城
老いらくの恋今青春真っただ中 河端世起子
時期尚早じっと待ちますタイミング 岡田さちこ
瞬きの間に今が過ぎていく 野口修
山坂を辿り着いての今がある 吉村めぐみ
今にきっと繰り返しつつ今になる 中村優実子
今も謎私を好きになった理由 原戸麻也
鍵っ子は今か今かと待ちわびる 加藤弘道
今だから話せるあの日あの一瞬 水田蓉子
折に触れ手繰り寄せてる里の今 岡島錦子
今は亡き武骨な父の浴衣着て 矢野野薫
深追いはせずともチャンスやってくる 山内迪
今はまだ百年生きる旅途中 原戸麻也
人を愛し酒を愛して八十路いま 田中おさむ
始まりは360でしたよ円レート 石井閑楽
今という日々を重ねて来た皺だ 野口修
君と過ごす今の幸せ宝物 田中おさむ
生きてれば色々あるさ今至福 松本光江
少子化へ生めよ増やせよ給付金 久山節子

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兼題  「ウィーク」  村岡義博 選
週末はただ只管に句をひねる 矢野野薫
リタイアも何故か気が張る月曜日 加藤弘道
ITに弱いがスマホ使えてる 石井閑楽
今週も予定は何もありません 山尾ふたば
ウィークエンド遠い遠い物語り 杉村久子
毎日がウィークデーで三千丈 中桐徹
週明けの戦さモードへ下準備 池田史子
ウィークの減り張り消えた定年後 加藤弘道
勝つためのウィークポイント見付け出す 水田蓉子
ウィークデイ行事詰め込む予定表 藤井俊秀
週一度大河ドラマで雅な夜 中村優実子
ウィークデーランチメニューのお得感 岡田さちこ
大人びてトライヤルウィーク孫帰る 黒嶋海童
誰も彼も土・日返上した戦時 赤井花城
今週は学ぶ遊ぶが忙しい 中村優実子
内角高めウィークポイント攻められる 倉周三
ウィーク誌に撃たれ芸人地におちる 桂ひろし
今週も予定のつぼみ開花待つ 岸本博子
ウィークポイント握りライバル慌てさす 原戸麻也
愛郷というウィークもあってよし 赤井花城
選挙戦弱点攻めて優位立つ 柳沼幸三
ウィークデイ土日祝でもウィークデー 渡辺純子
来週もいっぱい詰まるスケジュール 野口修
一週間予定狂わす雨マーク 今野美惠子
ウィークデーの休み増えても金がない 原戸麻也
興味ひく見出しで勝負週刊誌 山尾ふたば
日曜もウィークデイも同じ老い 盧光来
ボケ防止週一爺は土ひねる 田中おさむ
趣味・仕事無い年寄りの七連休 宮本緑
鉄人にウィークポイントなどは無い 有岡敏晴
ウィークデー避暑は図書館映画館 中桐徹
終生はマイウィークでマイテンポ 岡島錦子
ウィークデーばかりの子育てお母さん 水上礼子
ウィークポイントカバーし合って金婚譜 山辺和子
束ね髪下ろし週末リフレッシュ 久山節子
暑い日もあるが涼しい風も吹く 山内迪
足跡をしっかり残し週明ける 岸本博子
毎日が週末窓を開け放つ 野口修
弱点はアキレス腱とアキレスが 村岡義博

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兼題  「駅」  みぎわはな選 
一駅を歩き別れを切り出せず 北出北朗
駅前のポストお世話になってます 水上礼子
駅前が賑やかだった昭和まで 石井閑楽
町へ出る唯一の駅は日に二便 水田蓉子
乗り換える次の列車は銀河行き 藤井俊秀
無人駅今日も野の花生けてある 原戸麻也
道の駅財布がゆるむ品ばかり 安積貴代美
駅弁は窓で買うからうまかった 盧光来
手旗振り兵士送った無人駅 村岡義博
各駅でゆったり歩む老域へ 藤井俊秀
駅弁を迷っている間に汽車が出る 河端世起子
ふる里の駅に残したうぶな恋 黒嶋海童
駅名に古里残し消えた村 村岡義博
胸奥に一期一会の駅がある 野口修
廃線に青春の駅姿消し 加藤弘道
廃線の駅ひまわりだけが風に揺れ 岡田さちこ
駅まで5分きれいな嘘に騙される 中村優実子
銀河まで各駅停車独り旅 岸本博子
終着へ想い膨らむ通過駅 池田史子
山鳩の鳴く過疎の駅独り発つ 久山節子
栄転も左遷も駅は知っている 黒嶋海童
エレベータついて助かる田舎駅 山内迪
駅の名の幸福探す北の果て 赤井花城
不揃いの野菜胸張る道の駅 盧光来
降りる駅違う夫婦の縄電車 加藤弘道
駅前に住んで油断の遅刻癖 中桐徹
駅長が猫でいいなら僕もやる 久山節子
銀河鉄道降りる駅には友が居る みぎわはな

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【出席者】 (順不同・敬称略)
加藤 弘道 山内  迪 松本 光江 矢野 野薫 田中おさむ 中桐  徹
盧  光来 黒嶋 海童 中村優実子 岡田さちこ 久山 節子 池田 史子
村岡 義博 みぎわはな 石井 閑楽 北出 北朗 渡辺 純子 青木 公輔
柳沼 幸三 惠利 菊江 野口  修 吉村めぐみ 宮本  緑 岡島 錦子
有岡 敏晴 岸本 博子 山尾ふたば 水田 蓉子 原戸 麻也 藤井 俊秀
水上 礼子 河端世起子 安積貴代美 今野美惠子 中谷 光男 山辺 和子
桂 ひろし 本山 恵子 倉  周三 杉村 久子 樋口 祐子 赤井 花城

【投 句】

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