令和6年5月23日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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兼題  「利用」  岸本博子 選
お人好しで又風除けにされている 原戸麻也
金庫番利用されては罪被る 柳沼幸三
信頼を利用していた依存症 久山節子
母の日も通販利用喜べぬ 藤井俊秀
利用して利用されてる人の群 水上礼子
再利用してる両手が温くなる 水上礼子
北陸の応援割でひとっ風呂 河端世起子
お出掛けのアッシー感謝するばかり 亀井節子
ポイント使い今夜豪華に神戸牛 河端世起子
利用者の予備軍ですよ介護の手 岡島錦子
都合よく利用されてる非正規よ 宮本緑
利用価値まだまだ見込む再雇用 惠利菊江
老朽もリスク覚悟で再利用 荒岡浩志
利用なし未使用のまま売って価値 中谷光男
部下を踏み台にし守るトップの座 北出北朗
勿体ないとことん利用和の心 池田史子
支えあう無人駅にも募金箱 松本光江
人不足タクシー利用儘ならず 加藤弘道
諦めず探すのが好き利用価値 山内迪
鬼退治利用したのはキビダンゴ 矢野野薫
再々利用三方よしの和の心 池田史子
良い様に利用されてるいもかぼちゃ 安部美葉
利用者の心つかめぬマイナンバー 伊藤寿彦
恋文さえも見事に創るGPI 伊藤寿彦
アメリカに利用されてる防衛費 中桐徹
超多忙留守電聞けず機を逃し 加藤弘道
二つ星予約しました三月先 田中おさむ
利用価値あれば年齢二の次に 前川淳
ペットボトルシールを張って花一輪 今野美惠子
着ることない着物を服に見る日の目 山内迪
ロケットも平和利用は許される 黒嶋海童
疑いもせずにサプリを利用した 樋口祐子
人糞の野菜は何故か甘かった 樋口祐子
AIが上手に利用する人科 安部美葉
孫捨てたもの再利用するばあば みぎわはな
オレ詐欺も自分の親は利用せぬ 盧光来
踏み台に利用されたと知る人事 黒嶋海童
火も水も風も役立たせて平和 赤井花城
巧く使いそしてバッサリ派遣切り 辰巳和子
利用する追い風という贈り物 野口修
物のいのち使い切ります昭和人 岡田さちこ
元は振り袖ワイドパンツに初夏の風 村岡義博
再生紙過去は語らず今生きる 柳沼幸三
再利用いつかはするとゴミ屋敷 岸本博子

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兼題  「留守電」  中桐徹 選
「再婚します」留守電の声二十四時 下山田靖子
ピッと鳴るもつれる舌と冷や汗と 岸本博子
留守電にしてゆったりと午後のモカ 山辺和子
続編を語り出す留守電の馬鹿 安部美葉
留守電に大根役者笑われる 岸本博子
留守電になると何故だか畏まる 中村優実子
留守電によそゆき言葉母の声 安積貴代美
留守電の声を記念に取っておく 濱田英明
留守電に温い言葉が添えてある 辰巳和子
留守電に振り込み詐欺の捨て台詞 岡島錦子
行く先は留守電に入れてあるから 有岡敏晴
詐欺電話みんな自衛の留守モード 岡田さちこ
留守電に見事な迄の詐欺電話 今野美惠子
本人に言えない言葉留守電に 樋口祐子
留守電が五件もあって満杯に 前川淳
サヨナラと留守電で聞く雨しとど みぎわはな
留守電が最後となった友の声 加藤弘道
留守電に連絡先を云い忘れ 石井閑楽
留守電をまとめて聞いた休みの日 矢野野薫
留守電に雑音だけがある無気味 黒嶋海童
泥靴で割り込む留守電の驕り 安部美葉
留守電におじぎしながら話してる 松本光江
留守電に出たくない人二度三度 田中おさむ
母在りし日の留守電に残る声 赤井花城
もう長くはないと兄嫁の留守電 盧光来
留守電より携帯にする現代派 山内迪
留守電に今から帰る亡夫の声 池田史子
別れる気だないつも留守ですとテープ 倉周三
留守電に留守を頼んだ特売日 柳沼幸三
固定電話常に留守電設定に 前川淳
海外からの宅急便と詐欺が言う 岡田さちこ
留守電の名前で受話器取る取らず みぎわはな
諭すよにゆっくり叱る留守電が 宮本緑
留守電を狙い本音をぶちまける 池田史子
留守電にセットしてから昼寝する 杉村久子
用件はピーと鳴ったらハイどうぞ 両澤行兵衛
留守電に金送れとは馬鹿息子 原戸麻也
留守電にお幸せにと言う別れ 北出北朗
留守電から友の元気な声を聞く 野口修
嬉しいね「バァバ大好き」留守電話 田中おさむ
留守電に頭下げてる頼みごと 矢野野薫
留守電は蚊の鳴く声で痒くなる 樋口祐子
留守電に残しています母の声 石井閑楽
留守電に皇后さまのような声 中桐徹

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兼題  「礼」  安部美葉 選
紋太師の祭礼済ませ句碑詣で 加藤弘道
詐欺師からお礼ですがと還付金 本山恵子
怖い世だ些少の礼で人殺し 中桐徹
手助けのお礼断る潔さ 柳沼幸三
「いただきます」ごはん美味しくする仕掛け 藤井俊秀
乱れ世に礼節少しずつ薄れ 野口修
人生に一枚欲しい感謝状 中村優実子
黙礼の背にひとひら降るさくら 山辺和子
目礼の顔の本心推し計る 岡島錦子
人生の肥やしとなった礼記読む 平川厚子
胸衿を開き正しい礼をする 水上礼子
ありがとうたった五文字でまるくいく 河端世起子
介護する私に母は挙手の礼 辰巳和子
礼節の国伝説となって今 赤井花城
礼節を忘れ飛んでる竹トンボ 樋口祐子
夕焼けに今日一日の礼をする 水上礼子
礼儀など知らぬ優先席スマホ みぎわはな
ぶっきらぼうに席をゆずって礼に照れ 中桐徹
無礼講真に受け後でほぞを噛む 盧光来
礼儀作法世界で認められる国 岡田さちこ
一遍の無礼何処迄も引き摺る 山内迪
人はみな困った時に手を合わす 松本光江
ありがとうごめんが言えた二才半 松本光江
名も知らずただ目礼を交す仲 赤井花城
謝礼などいいよいいよと手を伸ばし 倉周三
手書き礼状書ければよいがついスマホ 岡田さちこ
礼を失する自由気ままな世を憂う 宮本緑
餌をやれば頭を垂れる古都の鹿 濱田英明
ボランティア礼などいらぬ汗光る 柳沼幸三
諍いはやめる礼儀弁える 吉村めぐみ
見守りにキチンと礼を言う児童 みぎわはな
礼節が美徳とされた過去があり 伊藤寿彦
「礼儀は大事」孫に教える爺正座 下山田靖子
貧弱でも礼儀作法は心得る 山内迪
我が社にも慇懃無礼な奴が居る 黒嶋海童
目礼の素敵な人と出会う朝 中村優実子
メールよりやはり手紙のお礼状 田中おさむ
一粒の米にお礼の手を合わせ 濱田英明
礼状を書き終え解す肩の凝り 山辺和子
礼装を解いてさらさら鮭茶漬 辰巳和子
お駄賃の五円なつかし母の顔 樋口祐子
お礼状書くペン先の凛として 野口修
礼状に誤字も脱字もあって友 黒嶋海童
丸腰になって深々するお辞儀 安部美葉

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兼題  「ロケット」  盧光来 選
ロケットのブリキ懐かし昭和の子 惠利菊江
ロケットの中身の彼は老い知らぬ 水田蓉子
胸元のロケット母はセピア色 濱田英明
ロケットに負けぬ速さで来た齢 野口修
ロケットに青い日の恋揺れている 山辺和子
下町のロケットやればできるんだ 渡辺純子
ロケットの技を生み出す町工場 荒岡浩志
ロケットの二倍で日々が過ぎていく 荒岡浩志
ロケット弾平和な国を脅かす 安積貴代美
ロケットで旅する夢は今もある 辰巳和子
ロケットのあしたへ見えてくるロマン 野口修
ロケットの夢と破壊の別れ道 安積貴代美
ロケットで会いに行こうか母の星 濱田英明
ロケットも平和な国へ飛びたかろう 岡島錦子
ロケットに若い私を入れてある 杉村久子
ロケットでいつから出来る途中下車 石井閑楽
嫌なことロケット砲で粉砕す 樋口祐子
中国は裏側からの月目指す 伊藤寿彦
ロケットより姉さんかぶり似合ってた 松本光江
ロケットにあなたを入れた首飾り 山内迪
ロケットが飛ばない方が平和な世 中村優実子
ロケットで宇宙の制覇虎視眈々 伊藤寿彦
下町のネジが宇宙へ大ロマン 柳沼幸三
一軒に一台ロケット持つ未来 みぎわはな
吾が妻のロケットの中は愛犬 石井閑楽
ロケットにあなたの笑顔入れました 松本光江
ロケットもドローンも来ぬ町に住む 樋口祐子
ロケットに夢をのせての種ヶ島 矢野野薫
ロケットで他星に逃げる温暖化 中桐徹
探査機も気象も上げて種ヶ島 両澤行兵衛
ロケットの指定席ですかぐや姫 柳沼幸三
短距離の走者ロケットダッシュして 有岡敏晴
税金が空へと消える月ロケット 矢野野薫
ロケットや世界平和の為に飛べ 下山田靖子
ロケット弾ビルも心も破壊する 加藤弘道
月のぼやきやたらロケット飛ばすなと 宮本緑
形見分け金のロケット見つからぬ 田中おさむ
ロケットから散骨ですか宇宙葬 中村優実子
ロケットに核弾頭は積むまいぞ 黒嶋海童
酔い止めを死ぬほど飲んで月旅行 岸本博子
下町のロケット宇宙を飛ぶ時代 辰巳和子
ロケットの中の写真へ秘めた恋 岡島錦子
ロケットで汚してならぬ空の蒼 赤井花城
ロケット飛ぶ何の罪ないガザの子へ 盧光来

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【出席者】 (順不同・敬称略)
加藤 弘道 中村優実子 山内  迪 松本 光江 村岡 義博 岡田さちこ
伊藤 寿彦 田中おさむ 岸本 博子 今野美惠子 みぎわはな 下山田靖子
黒嶋 海童 中桐  徹 矢野 野薫 盧  光来 安部 美葉 池田 史子
石井 閑楽 前川  淳 青木 公輔 渡辺 純子 惠利 菊江 両澤行兵衛
北出 北朗 野口  修 久山 節子 吉村めぐみ 濱田 英明 河端世起子
原戸 麻也 荒岡 浩志 水田 蓉子 山尾ふたば 水上 礼子 藤井 俊秀
安積貴代美 本山 恵子 岡島 錦子 平川 厚子 柳沼 幸三 有岡 敏晴
山辺 和子 倉  周三 宮本  緑 辰巳 和子 中谷 光男 杉村 久子
亀井 節子 樋口 祐子 赤井 花城

【投 句】

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