令和6年3月20日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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兼題  「野菜」  岸本博子 選
ベジタリアンスリムになると限らない みぎわはな
献立を潤沢にする自家野菜 山内迪
トマトジュース一杯健康の源だ 青木公輔
野菜名の四股名が出るか大相撲 本山恵子
春野菜たっぷり食べる朝の膳 吉村めぐみ
野菜パクパクお肌スベスベ自画自賛 池田史子
露地育ちアクは有ります野菜にも 石井閑楽
心根もしんなり優しベジタリアン 岡島錦子
厳冬によく堪えてきた春野菜 前川淳
スマートに生きてベジタリアン通す 赤井花城
野菜揚げ乗せて駅ソバ啜る朝 濱田英明
茄子ピーマン植えて夏空描いている 樋口祐子
採れすぎても冬瓜有り難く食べる 山内迪
菜の花のほろ苦い味春を呼ぶ 伊藤寿彦
人参を食う血液はさらさらか 宮本晋子
八十路いまねばねばオクラ若返る 田中おさむ
ふきのとうカラッと春を天ぷらに 辰巳和子
極安のサービス野菜今日凌ぐ 宮本緑
ブロッコリー大手を振ってマチに出る 柳沼幸三
高過ぎて空の日もある野菜室 赤井花城
春キャベツ刻む音のリズミカル 伊藤寿彦
本来の味を噛みしめ路地野菜 今野美惠子
お盆には家畜変身なすきゅうり 加藤弘道
じゃが芋がポテトと呼ばれオシャレする 山尾ふたば
医者の言う菜食主義でヤギにされ 中桐徹
温室が野菜の四季を狂わせる 盧光来
実直な祖父の野菜は甘やかに 久山節子
キャベツざくり今日の腹立ち消すように 久山節子
現代っ子曲ったキュウリ不思議がり 中桐徹
物価高野菜鉢植え又ひとつ 宮本緑
店頭へ並ぶ野菜に自負がある 野口修
曲がってる百円野菜やんちゃです 渡辺純子
友の手の旬の野菜の定期便 安積貴代美
恋は空振り玉ねぎが眼に沁みる 北出北朗
一年が早くも過ぎて春きゃべつ 荒岡浩志
地下鉄で束の間愛でる菜吹く丘 藤井俊秀
育てて調理野菜好きへとママの知恵 池田史子
二坪の菜園妻の小宇宙 辰巳和子
トゲトゲの曲がりきゅうりの反抗期 山尾ふたば
芋の茎食べた戦後の苦の時代 黒嶋海童
裏金バレ青菜に塩の議員ども みぎわはな
作る身になれば野菜が安過ぎる 倉周三
残生はゆるり生きたし春キャベツ 岡島錦子
人参で億を稼いでいる馬主 矢野野薫
大根の今日も頂く大地の気 岸本博子

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兼題  「勇気」  田中おさむ選 
振り上げた拳抑える潔さ 野口修
大谷さん勇気をくれる日々努力 山尾ふたば
付和雷同右に倣えをせぬ勇気 岡島錦子
逆風のなか正論の旗を振る 北出北朗
勇気だし好きと言ってはみたものの 河端世起子
検査値の結果信じて勇気出す 水田蓉子
一歩引く勇気が照らす道しるべ 柳沼幸三
よその子を叱る勇気を褒められる 倉周三
引き返す勇気を山の神が呉れ 北出北朗
虹の色生きる勇気がわきあがる 水上礼子
告発へ勇気を絞る胸の内 柳沼幸三
目を瞑り勇気百倍ラブレター 渡辺純子
失意の日勇気をくれた師の言葉 辰巳和子
好きな事勇気を出して人の輪に 今野美惠子
勇気出し誘ってみたが断られ 前川淳
ふり絞る勇気で花を咲かせよう 中村優実子
勇気持て梢から降る父の声 赤井花城
寒くても勇気出てくる畑通い 山内迪
彼女の前で見せる勇気が逞しい 森廣子
断捨離の決め手は一つ勇気です 中桐徹
引き返す勇気を褒める登山帽 盧光来
ヨメはんに楯突く勇気などとても みぎわはな
バンジージャンプあんな度胸は持って無い 両澤行兵衛
勇気要る言葉妻への有難う 黒嶋海童
思い切って正論言って爪弾き みぎわはな
天国へ独りで行くと言う勇気 黒嶋海童
蚤ほどの勇気を持って発言す 樋口祐子
初乗りのペダル踏み出す孫の背 岸本博子
勇気ある挙手に空気の波が立つ 盧光来
席を取る勇気おばちゃんには負ける 濱田英明
勇気凛凛そんな若さをもう一度 宮本緑
プーチンの勇気称える民虚ろ 中桐徹
ボランティアに有休休暇をとる勇気 矢野野薫
何処の誰初めてナマコ食べた人 岸本博子
医者の言信じ勇気の手術台 加藤弘道
ニンゲンの勇気計りに町へ熊 村岡義博
飛び箱に向かう勇気で四月かな 藤井俊秀
そっと手を握ってくれてありがとう 山尾ふたば
「ノー」という勇気持てない派遣です 宮本緑
ささやきの余韻へ勇気ふくらます 樋口祐子
聞く勇気抱いて大きくなる器 野口修
百才の勇気をもらう今朝の靴 今野美惠子
弱点を晒す勇気が奇跡生み 久山節子
被災地を勇気づけてる春の風 矢野野薫
国防のセクハラ暴く女子一人 加藤弘道
白杖に手を貸す勇気交叉点 田中おさむ

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兼題  「予約」  前川淳 選
観光の予約取消す能登の宿 矢野野薫
生き切った先の予約は無いものか 岡島錦子
宇宙旅行も今から予約する時代 伊藤寿彦
予約などしない旅行が旅だろう 渡辺純子
予約したローマへこころ先に着き 安積貴代美
この味で予約殺到笑わすな 河端世起子
D51で天国行きを予約する 北出北朗
医者の予約忘れて気付く西日指す 今野美惠子
乗船券三途の川で予約ミス 本山恵子
次の世も貴方と思う指定席 水田蓉子
来年の予約してくる桟敷席 水田蓉子
考える人の形で予約取る 水上礼子
診察の予約してから七時間 樋口祐子
ドタキャンの常連だから受け付けず 両澤行兵衛
議員席世襲で予約するつもり 石井閑楽
値上げ前切手百枚予約する 盧光来
あの世への予約が増えて困る国 中桐徹
時間通り顔見てホット胸撫でる 山内迪
予約席リッチに取ったレストラン 惠利菊江
閻魔様極楽予約出来ますか 加藤弘道
予約した途端に熱が冷めて来る 渡辺純子
予約完了夢のひとつを塗り潰す 山辺和子
まいったな予約も取れぬグルメ店 柳沼幸三
予約キャンセル雨天決行言うてるが 倉周三
夕映えに明日の命を予約する 辰巳和子
病院の予約に縛られる時間 北出北朗
あの世への予約キャンセル待ちらしい 濱田英明
予約までした診察は老齢ですね 久山節子
ネット時代予約は決まるタッチの差 田中おさむ
予約キャンセル臍を?んでる違約金 森廣子
病院の予約で埋まる予定表 黒嶋海童
旅行先早い予約で衣替え 今野美惠子
月旅行予約するほど金はない 矢野野薫
月の土地火星の土地も予約する 池田史子
太陽がいっぱいの部屋予約済 杉村久子
震災に負けず予約の桜咲く 荒岡浩志
天国へ特等席をふたり分 柳沼幸三
将来を予約されてる御曹子 黒嶋海童
グリーン車なら予約できると言われても 田中おさむ
予約席来ない人待つ影ひとつ 水上礼子
救急車予約制だと断られ 中桐徹
一年後の検査を予約する白寿 盧光来
天国に私の席は予約済 みぎわはな
冥土への便を今から予約する 前川淳

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兼題  「楽観」  赤井花城 選
楽観論煽る株価のバカ騒ぎ 宮本緑
足元に火が付かないと動かない 両澤行兵衛
AIに任せておけば大丈夫 辰巳和子
大船に乗ったつもりで生く一生 平川厚子
食べたい物食べ楽観を良しとする 平川厚子
ヤジロベー楽観論を吹き飛ばす 樋口祐子
見通しが甘く裏目にでた誤算 北出北朗
愚痴っても愚痴らなくても一と日過ぎ みぎわはな
天変地異楽観できぬわが地球 安積貴代美
楽観の予想が恐い落し穴 池田美保子
ポジティブな私何んでも楽観視 中村優実子
楽観のあしたへ滾りだす地球 野口修
我が子信じて楽観視しています 森廣子
楽観視した見返りの原発禍 森廣子
働けば何とかなるはチッと甘い 中桐徹
楽観は禁物津波そして嫁 濱田英明
楽観の妻の笑顔がうらめしい 樋口祐子
大借金ツケよろしくね子よ孫よ 田中おさむ
世論なぞ春の雨だと白を切る 両澤行兵衛
紅差せば恋の一つもまだ出来る 辰巳和子
過去の事気を使わない楽天家 中谷光男
楽観して天気予報に裏切られ 山内迪
人口減楽観出来ぬ国作り 加藤弘道
ベテランも楽観できぬ冬の山 吉村めぐみ
しみじみと悲喜交々の楽観論 宮本晋子
物事は楽観的に片付ける 杉村久子
楽観も悲観もせずにケセラセラ 前川淳
ごっつぁんで済ます議員のお気楽さ 久山節子
自身過多その楽観が命取り 伊藤寿彦
楽観を許さぬ世情春巡る 岸本博子
むだ使い考えなしに明日は明日 今野美惠子
嫌なことくよくよしない娘に育ち 河端世起子
楽観の余生信じて生きている 水田蓉子
楽観の扉は重く拒まれる 池田史子
大落暉明日はあの人きっと来る 田中おさむ
しわはそのまま楽観論のいい女 村岡義博
あわてるな冬は必ず春となる 矢野野薫
原発をまだ作りたい地震国 山尾ふたば
母の笑み安定剤にして歩む 山辺和子
五年経ち再発はない春ららら 山辺和子
楽しみが増えて余生の自由席 久山節子
楽観も油断もあった我が処世 黒嶋海童
楽観的いいえ諦め上手です 盧光来
茶寿までは生きるつもりの趣味の会 矢野野薫
誰一人楽観してはいない明日 赤井花城

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【出席者】 (順不同・敬称略)
みぎわはな 中村優実子 森  廣子 中桐  徹 盧  光来 濱田 英明
田中おさむ 矢野 野薫 岸本 博子 石井 閑楽 両澤行兵衛 加藤 弘道
黒嶋 海童 伊藤 寿彦 久山 節子 今野美惠子 山内  迪 前川  淳
池田 史子 池田美保子 北出 北朗 野口  修 惠利 菊江 岡田さちこ
青木 公輔 渡辺 純子 柳沼 幸三 山辺 和子 吉村めぐみ 河端世起子
岡島 錦子 荒岡 浩志 山尾ふたば 倉  周三 宮本  緑 本山 恵子
辰巳 和子 水田 蓉子 水上 礼子 安積貴代美 平川 厚子 中谷 光男
宮本 晋子 杉村 久子 藤井 俊秀 村岡 義博 樋口 祐子 赤井 花城

【投 句】

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