令和5年7月26日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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兼題  「楽々」  池田史子 選
かあさんの句なら楽々すぐできる 松本光江
大谷サンどんな球でもホームラン みぎわはな
こんな溝楽々跳べたはずなのに 原戸麻也
ひょいと跨げた溝を橋まで回り道 村岡義博
楽々の見えぬところにある努力 安積貴代美
猛暑日を楽々歩く蟻の列 宮本晋子
ビールあれば猛暑も楽に乗り切れる 盧光来
楽々と上がった腰もよっこらしょ 山内迪
ワンランク下げた余裕で受験パス 倉周三
楽々の着地に待っていた試練 岸本博子
難問を楽々こなすAI君 中村優実子
楽々と騙す詐欺師の口車 加藤弘道
スーイスイ電気自転車坂の街 田中おさむ
楽々と生成AI人を越す 安積貴代美
鼻薬り効かせ裏口フリーパス 北出北朗
楽々の道にもあった嘘まこと 樋口祐子
文章を楽々創るGPT 伊藤寿彦
楽々とスマホ片手に家探す 今野美惠子
老いの悠々邪魔をするなよ物価高 村岡義博
楽々と解けた知恵の輪物足りぬ 山辺和子
苦節十年楽々なんて夢の夢 水田蓉子
楽々と登れぬ山にある魅力 山辺和子
口づけの後はすべてがすんなりと 有岡敏晴
楽々と渡った橋にいた刺客 安部美葉
俺の旅にも助と格さん居ればなあ 盧光来
楽々と生きて私に墓が無い 黒嶋海童
はいチンで手抜き楽々腕いらず 柳沼幸三
楽々と生きてきたのは八十路まで 吉村めぐみ
以前ならたやすく跳べたハードルも 川村やまと
楽々と思う油断が更こわい 青木公輔
無一物楽々暮らす山頭火 桂ひろし
楽々と昨日は越えた水溜り 赤井花城
八十路来て楽な道などありません 宮本晋子
詰問にスルリスルスル二枚舌 池田美保子
楽一つ知らずに生きて来た昭和 野口修
チンレシピ五分でどうぞシェフの味 田中おさむ
アナログ派楽々スマホでも難儀 岡田さちこ
楽々と国境越える気球の目 加藤弘道
楽勝と高をくくっていた誤算 北出北朗
楽々とは行かぬ人生九十九折り 辰巳和子
無理利かぬ歳と悟れば気は楽に 岡田さちこ
母の顔楽を刻んだ皺がない 野口修
B面で行こう人生気楽やで 倉周三
日々の汗スルリ難関すり抜ける 池田史子

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兼題  「リレー」  松本光江 選
お布団で親子孫へと「ぐりとぐら」 渡辺純子
箱根路の襷リレーに見るドラマ 荒岡浩志
世襲だなバトンを渡す四代目 川村やまと
戦中の主婦が火消しのバケツリレー 矢野野薫
母から子子から孫へと継ぐレシピ 安部美葉
メドレーリレー大接戦に湧くエール 岡田さちこ
確かな記憶風化せぬよう語り継ぎ 伊藤寿彦
このバトン渡すと受ける愛こめて 本山恵子
ゴール一歩手前でバトン取り落とす 倉本未生
バトンパスしっかり受けた始発駅 垣内雅美
子や孫に引き継ぐ地球汚すまい 辰巳和子
バトン落した昭和が責める夢の中 村岡義博
後継者途絶え銘菓の味消える 加藤弘道
日本の平和引き継ぐ子や孫に 濱田英明
家系図に縁つないでいるリレー 野口修
三代の秘伝繋いでタレの味 みぎわはな
受け継いだのれんは確かと子に渡す 原戸麻也
何を捨て何を繋げる人として 池田史子
母の味娘から孫へと受け継いで 河端世起子
リレー一着温い拍手に包まれる 山辺和子
時刻み世代交代七十五 藤井俊秀
連綿と続く柳誌の長い道 久山節子
鮮やかに継がれたバトン結果出す 水田蓉子
地区別のリレーに沸いた運動会 安積貴代美
農リレー継がず都会へ次ぎ次ぎに 長野峰明
惜しまれてバトンのタッチ八十路いま 田中おさむ
その昔大恥かいたリレーミス 樋口祐子
ここだけの話はすぐにリレーされ 有岡敏晴
台所子供世代にバトンする 今野美惠子
本命が涙をのんだバトンミス 倉周三
授かった命をつなぐのが勤め 吉村めぐみ
箱根駅伝青春光る一頁 伊藤義幸
バケツリレー隣近所の助け合い 中村優実子
ゴール前友情捨ててテープ切り 渡辺純子
運動会リレーが最後盛りたてる 桂ひろし
ネット時代若い者に頼ります 今野美惠子
子から孫リレーで守る千枚田 黒嶋海童
ありがとうリレーして行く絆の輪 惠利菊江
拍手湧くリレー走者遅い子に 斉藤美代子
息子達後は頼むと鍬磨く 柳沼幸三
受け渡すバトンひとつにある重さ 山辺和子
声援に応え三人牛蒡抜き みぎわはな
夜が明ける命のリレー呱呱の声 垣内雅美
教育の道でバトンを渡される 松本光江

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兼題  「ルーツ」  安部美葉 選
天邪鬼が先祖かへそ曲り家系 みぎわはな
ほら穴のルーツノーベル賞もらう 青木公輔
母のルーツ辿れば蒼いあおい海 山辺和子
御先祖が一緒と聞いてぼやく猿 倉周三
わがルーツ先祖の墓は東向き 宮本晋子
生真面目な背にルーツの見え隠れ 岡島錦子
曾祖父の先は漠たりわがルーツ 赤井花城
ルーツなど言い訳にせぬ実力派 久山節子
赤トンボ亡母さんですか弟か 松本光江
自分史を辿れば命いとおしく 久山節子
知ってよし知らなくてよしマイルーツ 中村優実子
一族の古い掟がつきまとう 盧光来
慎ましい薩摩おごじょは照れ屋です 松本光江
摩訶不思議辿るルーツに見た栄華 水田蓉子
生命の起源は謎に満ちている 北出北朗
万国のルーツで染める旗の色 倉本未生
古展から学ぶ万物のルーツ 野口修
占いのルーツ甲骨文字のリアル 池田美保子
化石から人のルーツも解かる夢 池田美保子
お互いを尊重しあうよいルーツ 山内迪
平凡に生きてルーツに可否もなし 岡島錦子
古い井戸祖先のルーツ照らす月 吉村めぐみ
百代の家系を断ったのは阿修羅 村岡義博
ルーツなど知らぬが咲いていた私 濱田英明
受け継いだルーツが矛と盾になる 荒岡浩志
いわれあるルーツの子孫炭を焼く 黒嶋海童
夏の夜は浜辺で踊る平家ガニ 樋口祐子
自分のルーツ辿ったことはありますか 前川淳
秀才のルーツが重い受験生 垣内雅美
鈍足のルーツ亀なら長寿かも 岸本博子
生命のルーツは星が握ってる 惠利菊江
古文書のルーツで神に辿りつく 荒岡浩志
我が家系ルーツ不明で吾亦紅 中谷光男
へその曲がった猿が私のルーツです 北出北朗
惑星のルーツを探る大ロマン 伊藤寿彦
ルーツより今を輝く努力人 斉藤美代子
日本人ルーツの証蒙古斑 田中おさむ
出自まで求めてやまぬ恩知らず 矢野野薫
縄文のルーツを火焔土器に訊く 有岡敏晴
遡上する鮭はルーツを知り尽す 原戸麻也
ルーツなどどうでも俺は俺である 倉周三
ぜんまいで家系見守る古時計 柳沼幸三
切り株の根っ子に遠い日のルーツ 野口修
あみだくじ辿り着いたかわがルーツ 安部美葉

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兼題  「歴史」  黒嶋海童 選
昭和史を掘って令和の糧とする 北出北朗
石棺に歴史が騒ぐ吉野ヶ里 加藤弘道
戦争の歴史は二度と刻まない 中村優実子
戦争の歴史に埋もれ泣く弱者 岸本博子
子供向けマンガで歴史よく判る みぎわはな
民俗の文化に歴史垣間見る 惠利菊江
戦争の悲惨な歴史くり返し 伊藤寿彦
たかが八十されど八十年の歴史 垣内雅美
球界の歴史にのこる二刀流 吉村めぐみ
コロナ禍はどう記すだろ百年後 樋口祐子
タラレバで回る歴史は悔いばかり 濱田英明
リーダーの狂気に染まる黒歴史 久山節子
飽食の今飢えた昭和史語らねば 原戸麻也
人類の歴史戦は消えるのか 田中おさむ
血と汗の歴史が透ける万国旗 北出北朗
日本だけ原爆食った歴史持つ 長野峰明
百年後この星どんな歴史持つ 宮本緑
広島の歴史あの日のきのこ雲 倉周三
戦争の歴史は今もくり返す 桂ひろし
孫五人わが家の歴史終わらない 前川淳
額田王から小野小町の我が家系 みぎわはな
出土した破片が歴史塗り替える 山辺和子
人類の歴史に汚点核ボタン 柳沼幸三
人の傲慢歴史はいかに評価する 田中おさむ
世界史に大戦の文字もう要らぬ 安積貴代美
旧市街歴史を語る石畳 伊藤寿彦
機械化へ進歩促す田の歴史 山内迪
人間の愚かさばかり見る歴史 赤井花城
過去帳を調べ我が家のヒストリー 中谷光男
遡る歴史は常に戦あり 岡島錦子
歴史と言う程でもないが生きて来た 安部美葉
昭和史を生きて戦争語り継ぐ 水田蓉子
戦いが人の歴史を編んできた 荒岡浩志
人間の歴史に核という恐怖 辰巳和子
自叙伝を書いて残すか我が歴史 矢野野薫
自分史に忘れてならぬ傷の跡 池田史子
歴史には遺らぬ民の玉の汗 辰巳和子
ちっぽけな歴史刻んできた米寿 野口修
戦争の愚か歴史が物語る 岡田さちこ
歴史から学ぶ平和の大切さ 倉周三
史実までさらりと曲げる覇者のペン 有岡敏晴
繁栄の裏に隠れた血の歴史 柳沼幸三
ちっぽけなわが歴史にも花は咲く 安部美葉
日本の歴史世界に誇れるか 黒嶋海童

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兼題  「ロシア」  赤井花城 選
プーチンを好きと言う人大嫌い 倉周三
婿殿は肩身狭しのロシア人 宮本晋子
ロシアへのイメージ悪い終戦後 惠利菊江
まだ欲しい広い国土のあるロシア 中谷光男
大ロシア掲げた旗が孤立する 荒岡浩志
嫌いになりそぅロシア文化や人までも 池田史子
プーチンは世界を敵に回すのか 柳沼幸三
世界一広い領土にまだ欲しい 原戸麻也
人の國攻めるロシアの欲の皮 山内迪
世界地図ロシアの国をぬりつぶす 樋口祐子
反戦の人で刑務所混むロシア 北出北朗
どさくさに紛れ四島捕った国 倉周三
プーチンのマトリョーシカを見る悪夢 岸本博子
悪いのはプーチンだけと思いたい 山尾ふたば
侵攻のロシアに正義などはない 惠利菊江
カチューシャ歌いウォッカを飲んでいた下宿 盧光来
亡国の一人の愚挙をまだ止めぬ 倉本未生
プーチンさえ居なければなどつい思う 前川淳
ロシア民謡心に残る曲ばかり 中村優実子
私からロシアのすべて消去する 川村やまと
ウクライナをロシアが攻める麦の秋 桂ひろし
泉下にて悲嘆にくれるトルストイ 川村やまと
無鉄砲な遊びだロシアン・ルーレット 矢野野薫
プーチンに読んで聞かせる罪と罰 濱田英明
戦火消えロシア民謡響く日は 山辺和子
民謡の中のロシアに首っ丈 北出北朗
今もなおシベリア鉄道遠い国 藤井俊秀
隣国のロシアは今も遠い国 安積貴代美
パルナスのロシアンケーキ良き時代 水田裕子
世界中渦に巻き込むロシア風 池田美保子
戦場のロシア兵にも親も子も 原戸麻也
ロシア語を教える友が寂しそう 宮本緑
カチューシャに我が青春が詰まってた 盧光来
ロシアにも不戦の空が待っている 野口修
ロシア民謡悲しい唄にみな聞こえ 山尾ふたば
カチューシャの歌声喫茶青春賦 田中おさむ
もう亡姉と「山のロザリア」歌えない 松本光江
「ともしび」を唄うといつも会える亡父 岸本博子
拉致された北の四島春は来ず 加藤弘道
シベリアの極寒に耐え兄帰る 黒嶋海童
ピロシキを食べた神戸の街角で 岡島錦子
核ボタンロシアのドンが押しそうだ 桂ひろし
平和を願うロシア民謡聴きながら 辰巳和子
ロシア文学ロシア音楽好きだった 赤井花城

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【出席者】 (順不同・敬称略)

【投 句】
惠利 菊江 岡田さちこ 倉  周三 矢野 野薫 川村やまと 青木 公輔
田中おさむ 山尾ふたば 柳沼 幸三 斉藤美代子 渡辺 純子 長野 峰明
北出 北朗 安部 美葉 加藤 弘道 吉村めぐみ 久山 節子 河端世起子
原戸 麻也 山内  迪 安積貴代美 有岡 敏晴 宮本  緑 中村優実子
水田 蓉子 村岡 義博 山辺 和子 野口  修 濱田 英明 松本 光江
岡島 錦子 藤井 俊秀 黒嶋 海童 宮本 晋子 今野美惠子 荒岡 浩志
辰巳 和子 盧  光来。前川  淳 伊藤 義幸 垣内 雅美 伊藤 寿彦 岸本 博子
中谷 光男 水田 裕子 杉本 久子 池田 史子 桂 ひろし 本山 恵子
みぎわはな 倉本 未生 池田美保子 樋口 祐子 赤井 花城

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