令和5年1月23日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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兼題  「パワー」  吉村めぐみ選 
パワフルなシニアがリードする句会 久山節子
ヤングパワーに未来の日本期待する 矢野野薫
太陽のパワーをもらう野良仕事 延寿庵野
昭和の子コロナインフルへこたれぬ みぎわはな
老人のパワーを誉めるシクラメン 大谷祝星
介護現場頼むパワーは他所の国 田中おさむ
復興へパワーシャベルが頼もしい 北出北朗
皺の手にパワーなくなりビンの蓋 今野美惠子
最期まで大切愛というパワー 岡田さちこ
老人のパワー坂道苦にならず 大谷祝星
ペンのパワー時の大臣おし倒す 盧光来
酒を呑むパワーも落ちて卆寿来る 黒嶋海童
リハビリへパワー全開立ち向かう 水田蓉子
公園掃除シニアパワーの利活用 藤井俊秀
赤ちゃんのパワーほしくて抱きあげる 樋口祐子
年老いたポパイにんにく食べている 村田博
妻のパワーに耐えて迎えた五十年 伊藤寿彦
よぼよぼでもやればまだまだ出るパワー 山内迪
パワフルに生きた証しの太い腕 中村優美子
世の中はパワーゲームの繰り返し 宮本晋子
決断のパワーでしたUターン 松本光江
化物の核に微塵もないロマン 村岡義博
体力で孫にも勝てない時が来た 伊藤寿彦
富士山にパワーを貰うご来光 中谷光男
看護士のパワー頂き退院す 水上礼子
子を産んだ妻のパワーは半端ない 北出北朗
馬力なら誰れにも負けぬ一升飯 矢野野薫
軸芯にぶれぬパワーはなお確か 野口修
ピンチほど母ちゃんパワー冴えわたる 池田史子
赤ちゃんのパワー優しさ配ってる 惠利菊江
地球儀の溜息中国のデカさ 村岡義博
医者もお手上げ家族パワーの治癒力か 池田美保子
マグマ噴き出すそんなパワーが欲しい今 赤井花城
特売日老いのパワーを試される 垣内雅美
福男パワー全開鈴が鳴る 宮本緑
八十路から傘寿迎えに要るパワー 中谷光男
孫達の笑顔にパワー貰う日々 黒嶋海童
はげましの母の言葉に湧くパワー 山辺和子
終章へパワー小出しにして生きる 原戸麻也
卆寿なおエンマの誘い突き放す みぎわはな
失敗も挫折もパワーにして生きる 辰巳和子
あんたならできると言われ出たパワー 倉周三
札束のパワーはすごいみんな笑む 惠利菊江
朝夕にパワーいただくお念仏 吉村めぐみ

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兼題  「灯」  村田博 選
今年また鎮魂の灯の消えやらぬ 原戸麻也
被災地に消えることない祈りの灯 辰巳和子
通天閣灯す明かりのメッセージ 久山節子
独り居の窓の灯確かめる団地 みぎわはな
川柳の灯守り育てる策を練る 池田史子
チャルメラを吹いて待ってる屋台の灯 矢野野薫
正月は赤ローソクがかしこまる 山内迪
百才へ命のあかり滾らかせ 樋口祐子
代替り里の灯火も遠くなる 吉村めぐみ
きっとある試練の先の希望の灯 川村やまと
あの灯この灯ああ人生の分岐点 青木公輔
一灯をかざし死ぬまで志は変えぬ 黒嶋海童
子や孫を照らす灯であれ汗を積む 池田美保子
ランプの宿あの日が点る心の灯 西島とこ
忘却を誓って回す走馬灯 有岡敏晴
夕間暮れ孫子の灯り消え三年 宮本緑
精霊に心を寄せる灯が点る 荒岡浩志
居酒屋の灯が呼び止めるコップ酒 惠利菊江
途中下車家のあかりを消し忘れ 宮本晋子
「ともしび」を平和を思いつつ唄う 山尾ふたば
百態の灯りに卯年迎えられ 野口修
独り居の小さな灯り老母は無事 中村優美子
灯が点り元気なサイン母独り 中谷光男
眠気克服一心不乱受験の灯 水田蓉子
風雪に耐えて灯台海睨む 濱田英明
灯芯の明かりの向こう神御座す 黒田忠昭
ライバルの灯りが消えた俺も寝よ 倉周三
村の灯を絶やさぬようにUターン 前川淳
LEDキッチン照らす灯の調べ 藤井俊秀
笑い声一家団欒灯が温い 柳沼幸三
ろうそくの灯寒い地下壕ウクライナ 田中おさむ
絵蝋燭ポトリと落ちて過去を消し 延寿庵野
1・17心をむすぶ祈りの灯 村岡義博
父の背が足元灯すみちしるべ 柳沼幸三
鎮魂の竹灯籠に霙舞う 黒嶋海童
跡継ぎができてめでたい老舗の灯 山辺和子
門灯が点り私を待っている 山尾ふたば
灯≠唄ってミニで闊歩した 水上礼子
一日のドラマを語る窓あかり 垣内雅美
雪だけを灯して暮れる鄙の駅 村岡義博
戦禍にも灯火守る民の意気 岸本博子
流れゆく夜の尾灯の紅い河 松村數代
ルミナリエいつまた灯る震災忌 赤井花城
灯台の近くで座礁巡視船 村田博

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兼題  「風呂」  野口修 選
しにがはち九九を覚えた風呂の中 倉周三
五右衛門風呂ただ怖かったその名前 岡田さちこ
貰い風呂あの貧しさは忘れまい 黒嶋海童
三日月に覗かれ嬉し風呂の窓 宮本晋子
お風呂屋で見知らぬ人の背を洗う 斉藤美代子
露天風呂手足伸ばしていい湯だなぁ 河端世起子
銭湯が好きで下町ぬけられぬ 矢野野薫
長生きのご褒美孫と露天風呂 田中おさむ
有馬の湯思いは遥か昭和まで 松本光江
銭湯は三代続く壁の富士 赤井花城
露天風呂雪にも負けぬ白い肌 水上礼子
ゆず風呂で滑らか肌に香り乗せ 伊藤寿彦
手摺ついて楽々風呂を楽しめる 山内迪
柚子風呂でゆったり今日の負を癒す 山辺和子
雪国に済まぬが君と雪見風呂 倉周三
冬の夜の楽しみ増やすゆずの風呂 前川淳
山小屋の五右衛門風呂に入る佳境 黒田忠昭
雪景色湯気に飛び込む露天風呂 岸本博子
絶景をパノラマにして露天の湯 辰巳和子
長風呂で気になる不安覗き見に 今野美惠子
朝シャンをしても出かけるアテも無し みぎわはな
ぬるま湯にこの平穏をかみしめる 原戸麻也
湯煙が旅情を誘う露天風呂 濱田英明
後二百数えて二人茹だる風呂 荒岡浩志
午後七時風呂が沸いたと妻の声 吉村めぐみ
バラ風呂に恋の予感が立ち込める 西島とこ
我家での一番風呂は奥さまで 樋口祐子
嫌な事ザブッと流す仕舞風呂 柳沼幸三
ゆず風呂に浸り明日の策を練る 辰巳和子
銭湯で昭和の風情懐かしむ 山辺和子
知らぬ顔言葉を交わす露天風呂 今野美惠子
何となくめんどうくさい冬の風呂 平川厚子
露天風呂名月そっと手で掬う 柳沼幸三
軽ろやかな妻のハミング仕舞い風呂 大谷祝星
銭湯のノスタルジアの富士の山 水田蓉子
銭湯は15円ああなつかしき 樋口祐子
湯に浸かり静かに今日と明日のこと 岡田さちこ
銭湯で点呼とってた子沢山 有岡敏晴
長生きの秘訣にしたい露天風呂 中村優美子
銭湯の会話爺の情報源 加藤弘道
主婦の座から女に戻る仕舞風呂 黒嶋海童
しまい湯に煩悩流し除夜の鐘 加藤弘道
ステイ日々老残流す垢も無し みぎわはな
葛藤の一日を癒やす仕舞い風呂 野口修

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兼題  「平和」  延寿庵野選 
人は皆平和を愛し生きている 水上礼子
遊園地親子四人の手弁当 二宮千栄幸
軒下に平和が見える吊るし柿 濱田英明
ああ平和小舟に引かれ護衛艦 樋口祐子
平和だな懐メロ聴いて茶も美味い 松本光江
ほころびは広がって行く疑似平和 有岡敏晴
ひまわりを咲かせ平和を願う国 垣内雅美
いつのひもみんなそろっているへいわ 野口修
戦争から何を学んだ平和ボケ 矢野野薫
缶入りの煙草のピース香り好き 中谷光男
訃報ひとつ朝の平和をかき乱す 盧光来
カメラ向くピースサインに安堵する 藤井俊秀
平和です妻が笑っている時は 有岡敏晴
渡り鳥平和な日本目指し来る 大谷祝星
何事もなくて平和に日が暮れる 佐々木たみ子
祈りから平和を願い折った鶴 惠利菊江
ほしいパンいっぱい買っている平和 原戸麻也
穏やかに暮れて平和な寝正月 山内迪
机上論平和が欠伸する事も 青木公輔
戦争の傷跡に建つ平和塔 黒田忠昭
表向き平和を唱え武器を買う 柳沼幸三
川柳で世界の平和叫びたい 斉藤美代子
歴史から学べ平和の尊厳を 黒嶋海童
次世代の為に守ろうこの平和 中村優美子
朝夕の子等の元気な声平和 加藤弘道
米びつに明日の米がある平和 辰巳和子
至福の時気の合う友と電話する 荒牧孝子
それぞれの小さな平和まず家庭 西島とこ
平穏な暮しの中に香るモカ 山辺和子
リーダーの狂気平和を踏み躙る 久山節子
うさぎ年平和を願い屠蘇を飲む 吉村めぐみ
戦止め戦地清めて雪の精 岡田さちこ
次世代の世界核などもういらぬ 岡田さちこ
ここに来て平和のためと増える税 安積貴代美
家族らの声が平和を物語る 惠利菊江
スマホから離れ平和な露天風呂 村田博
抜けた抜けぬと笑う平和に感謝 樋口祐子
寄せ植えのデージー紡ぐ鉢に幸 藤井俊秀
自我を捨て平和の鐘をらかに 斉藤美代子
この国の平和な空を見る安堵 安積貴代美
少しずつ平和の軋む音がする 野口修
もう二度とアンネの日記書かせない 荒岡浩志
ぐっすりと眠れる家がある平和 吉村めぐみ
団欒へ笑顔あふれる夕餉の灯 延寿庵野

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兼題  「本気」  赤井花城 選
頂点へ本気が見えぬ大相撲 加藤弘道
わたくしは本気ですよと脅かす 前川淳
本気度を測る物差しなどはない 有岡敏晴
減量へ妻まだジムへ通ってる 倉周三
遊びじゃない本気で君を愛してる 伊藤寿彦
本気過ぎ優しい言葉雲隠れ 斉藤美代子
うそ?本気?坂の途中でまわれ右 下山田靖子
此奴マジらしい眼の色変わっとる 北出北朗
君の目が本気と判る語るより 山尾ふたば
開かない戸本気にならぬと開かない戸 水田裕子
本気五分見栄も五分ある柳多留 村田博
あいまいな笑顔本気は胸に秘め 荒牧孝子
本気度が悔し涙に顔を出す 荒岡浩志
延命治療本気に話合う夫婦 矢野野薫
私欲捨て本気の汗になびく葦 池田史子
どうも本気だ無駄口を叩かない 田中おさむ
何はともあれ一人で生きて一人住む 水田蓉子
耳許で囁く言葉本気かな 二宮千栄幸
いいかげん本気になれよ風がいう 河端世起子
本気ともウソともマドンナの微笑 みぎわはな
落椿本気と勇気散り敷いて 安部美葉
置き手紙本気だったと気付く夜 垣内雅美
本気度をみせておかねば防御力 村岡義博
本気になる君の真心受けてから 西島とこ
福男本気で駈けた跡がある 濱田英明
真剣に取り組む姿美しい 山内迪
真剣なその眼差しを信じます 岡田さちこ
生きていく本気が語る目の力 野口修
本気で渡る世の荒波に傷数多 森廣子
よく喋る男だ本気見せなさい 盧光来
失敗良し挑戦しなきゃ得られない 渡辺純子
つらい時亡母の本気を思いだす 吉村めぐみ
鉢巻きを巻くと仕事の顔になる 延寿庵野
記録へと本気の汗が陽に映える 山辺和子
愛に溺れ本気で君と生きた頃 宮本緑
プーチンを本気で叱るトルストイ 桂ひろし
いつも本気泣いて笑って弾む毬 原戸麻也
アスリート本気の汗で風を切る 柳沼幸三
令和の世政治の本気見えぬまま 安積貴代美
勝敗を挑む本気に悔いはない 惠利菊江
テレビ消しじっくり聞いてくれた亡父 松本光江
真剣に生きる背骨を子に見せる 辰巳和子
この道と信じて極めゆく月日 久山節子
挫折するたび本気度を風が問う 赤井花城

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【出席者】 (順不同・敬称略)

【投 句】
川村やまと 田中おさむ 青木 公輔 延寿庵野 斉藤美代子 柳沼 幸三
北出 北朗 渡辺 純子 矢野 野薫 岡田さちこ 惠利 菊江 黒田 忠昭
山尾ふたば 大谷 祝星 久山 節子 安積貴代美 下山田靖子 前川  淳
西島 とこ みぎわはな 山内  迪 原戸 麻也 安部 美葉 吉村めぐみ
荒岡 浩志 濱田 英明 岸本 博子 山辺 和子 水田 蓉子 中村優美子
水上 礼子 加藤 弘道 野口  修 中谷 光男 河端世起子 宮本 晋子
垣内 雅美 藤井 俊秀 盧  光来 黒嶋 海童 水田 裕子 宮本  緑
松本 光江 平川 厚子 有岡 敏晴 森  廣子 村田  博 村岡 義博
倉  周三 桂 ひろし 今野美惠子 松村 數代 荒牧 孝子 伊藤 寿彦
辰巳 和子 佐々木たみ子 池田美保子 二宮千栄幸 池田 史子 樋口 祐子
赤井 花城

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