令和2年1月15日
神戸市勤労会館


今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)

(ラはラッキー賞)
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特別席題  「力」  村田博 選
大事故も生きる力がはね返す 水田蓉子
AIに力負けする棋士数多 宇山昌成
順風満帆自浄努力を?みしめる 池田史子
ポケットの底に実力隠し持つ 荒岡浩志
終着駅でやっと手にした馬鹿力 安部美葉
力の限り箱根を登る汗・汗・汗 安部美葉
ゴッホの絵生きる力が湧いてくる 桂ひろし
口惜しいが力不足と傷を舐め 斎藤功
宿題で親の学力試される 倉周三
こうなれと孫に見せてる力こぶ 荒岡浩志
風さやか力自慢の腕まくり 斎藤功
救世主グレタの力目を見張る 盧光来
筆圧に齢の衰え見せぬ老い 大谷祝星
力添えしたいが君は他人の妻 倉周三
書初めを力一杯心籠め 井上登美
継続は力さぼった俺は落ち零れ 内藤夢彦
個の時代力合わせるボランティア 岸本博子
ボランティア汗に輝く力瘤 黒嶋海童
力にはなれぬがそっと肩を抱く 辰巳和子
力のかぎり泣いて私をとりもどす 下山田靖子
窓際に戦力外の気が揃う 荒岡浩志
独り居の老いの力を過信され 水田蓉子
信心の杖に力を借りている 桂ひろし
亡父さんは力ずもうに負けてくれ 下山田靖子
力道山空手チョップが懐かしい 井上登美
肩の力抜いて生きよう終の章 辰巳和子
百生きる力欲しくて初詣 上野五柳
杖つけば生きる力が前を向く 桂ひろし
頑張って力も尽きた離婚劇 今野美恵子
思い遣る力集めてボランティア 水田蓉子
結局は金の力がものを言う 辰巳和子
一票の力が山も動かせる 黒嶋海童
特ダネで風向き変えるペンの力 盧光来
底力出せば出来るさ私にも 松本光江
力もう尽きたかブリザードの黙 安部美葉
いざの時母が吐き出す底力 黒嶋海童
力より涙一滴に負ける みぎわはな
今年こそ妻に負けぬとジム通い みぎわはな
力にはなれぬが話聴いてやる 大谷祝星
二馬力の夫婦児ができ四馬力 村上氷筆
炎鵬につけてやりたい力水 村田博

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兼題  「類」  黒嶋海童 選
類句類句たぶん兼題悪いんだ 上野五柳
人類の創造力は限りない 宇山昌成
最強の霊長類も負けを知る 村岡義博
知能指数類人猿に負けている 村田博
人類のすみっこで生き黄昏れる 樋口祐子
類見ない政治家達のだらしさを 前川和朗
類が類呼んで気炎を吐いている 安部美葉
有名になって親類どっと増え 倉周三
争いは止そう人類みな仲間 辰巳和子
類句だが下五が違うなるほどな 久山節子
人類の将来不安温暖化 河端世起子
オタク第一世代は新人類 内藤夢彦
この類いなんて括られ捨てられる 荒岡浩志
親類と言うのに困る仲違い 斎藤功
売れ筋にはすぐにはびこる類似品 有岡敏晴
青空は人類みなの宝物 盧光来
爬虫類見れば逃げ腰嫁と孫 山本さとし
類似点探せば意外落とし穴 青木公輔
類い稀と言われ大麻で只の人 荒岡浩志
比類なき野口英世の知識欲 赤井花城
類がない等と言わせた今世紀 水田蓉子
際立った君の才能類い稀 斎藤功
哺乳類自然が大事グレタさん 井上登美
カケモリサクラ類例見ない茶番劇 盧光来
類は類を呼ぶ騒がしいふたり 青木公輔
神様の失敗作か人類は 宇山昌成
親類は口は出せども金出さず 上野五柳
類は類呼んでいるよな永田町 下山田靖子
同類項キミもアナタもわたくしも みぎわはな
類別をすると私はどの辺り 前川淳
比類なき信念努力で世を変える 池田史子
親類のラッパも聞けず小正月 樋口祐子
同類項ゆえに響かぬ俺と妻 清水尚子
妻が病み塵の類別四苦八苦 村上氷筆
人類の存続の危機核保有 村上氷筆
親類に不義理重ねて老い孤愁 赤井花城
新人類と呼ばれた人ももう化石 村田博
類焼の空き地雑草もう芽ぶき 大谷祝星
類まれなる神童だったのは昔 安部美葉
親類も減ってふる里遠くなる 辰巳和子
呱呱の声かわい親類できました 松本光江
寅さんと同類ですと妻が言う 黒嶋海童

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兼題  「連続」  みぎわはな選 
よくもまあ続いてきたは川柳を 前川和朗
連休の数はどうでも良い八十路 宇山昌成
次々と喪中葉書が届く冬 荒岡浩志
皿変えて三日連続肉じゃがで 渡邉純子
連続の役満付き過ぎて怖い 荒岡浩志
続篇の予告は見ない事にして 青木公輔
あっちの孫こっちの孫も子を産んだ 内藤夢彦
連続の孫の出産老いに鞭 水田蓉子
しあわせが続けばいいな今日あした 松本光江
諦めず続ければこそ得る果実 池田史子
人生という連続ドラマ演じてる 辰巳和子
連ドラに取り上げられて町活気 倉周三
或る時はリセットしたい砂時計 清水尚子
新年会三日続くと胃が重い 矢野野薫
目には目の連鎖が続く戦火の地 盧光来
作り置き三日続けて妻は旅 中谷光男
十年間四代揃うひな祭り 宇山昌成
すごいなあノーベル賞が途切れない 村上氷筆
年表に続く平和に感謝する 中谷光男
天国と連続してる縄梯子 桂ひろし
後輩へ継がれて光る匠技 盧光来
連続の遠出叶わぬ年となり 水田蓉子
憎しみが憎しみ連鎖する戦 久山節子
自炊するカレーに飽きて親思う 今野美恵子
パンドラの箱開き次々と知る戦禍 岸本博子
連続のメダルへ努力積み上げる 大谷祝星
九連休も平日並じゃ退職後 上野五柳
さざ波がうちよせかえる遠い思慕 下山田靖子
安倍さんの長期政権終わらない 前川淳
モミジマークのたりのたりと前を行く 村田博
一・一七希望の灯り連綿と 久山節子
大丈夫明日もきっと太陽は登る 下山田靖子
風化はさせぬ一一七を語り継ぐ 清水尚子
神社はしご連続うれし大吉よ 水田裕子
朝ドラの筋追ううちに春が来る 岸本博子
連続ジャンプ見ている方が目が回る 上野五柳
姉ちゃんは連続口撃逃げるが勝ち 中内眞佐子
連続八回全没記録あり 樋口祐子
いい夢の続き見たさに目を閉じる 山本さとし
母さんは三日目旨いと言うカレー 久山節子
杖忘れ手袋落とし蹴躓く 内藤夢彦
連凧の尻尾になって生きていく 安部美葉
タクアンが繋がっている妻のウツ みぎわはな

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兼題  「朗報」  前川淳 選
娘から軽いお産とメール来る 中谷光男
朗報が逆に不安を掻き立てる 有岡敏晴
朗報にお礼参りの天満宮 奥西勇人
「核廃絶」生きてるうちに朗報を 水田裕子
再検査無事通り抜けガン無口 山本としや
新薬が出たぞまだまだ生きれるぞ 渡邉純子
朗報の背後に不安見えかくれ 中内眞佐子
昔なら電報届く「サクラサク」 奥西勇人
手放した犬が必死で帰ったよ 松本光江
元旦に令和を祝う逆さ富士 今野美恵子
怪我越えて桃田の金を待っている 村田博
お賽銭はずむと神が頷いた 盧光来
やっと手に正規社員の辞令だよ 内藤夢彦
万両の実のぎっしりと佳き知らせ 岸本博子
検査日の梅ほころびて良いきざし 松本光江
合格の報せ我が家を春にする 辰巳和子
朗報を梅の蕾と待つメール 辰巳和子
声掛けが運命の糸手繰りよせ 井上登美
遭難事故全員無事に沸く家族 倉周三
当選の歓喜の渦や夢さめる 池田史子
朗報に待ってましたと大ジョッキー 河合敏夫
何よりの朗報娘が母になる みぎわはな
朗報を待つ身に遅々と進む針 久山節子
初曽孫男女の双子との知らせ 宇山昌成
朗報かパプリカ踊る二人連れ 井上登美
五年めのヒゲを剃るぞと子のメール みぎわはな
生き生きてなお朗報に飢えながら 赤井花城
摂生の甲斐あり数値正常化 村上氷筆
携帯に出た口元がパッと笑む 荒岡浩志
愛の言葉は手紙でほしいスマホ様 下山田靖子
かけつける病室どっと笑い声 久山節子
寡婦卒業朗報告げるペアルック 池田史子
どかんと朗報胸底突いてくる 安部美葉
センバツ決定ニュースに島が活気付く 倉周三
孫の朗報聞いて祝いの品選び 山本さとし
朗報はオープンカーに乗って来る 村田博
朗報の知らせへ奥歯かみしめる 大谷祝星
血眼で朗報探す社会欄 清水尚子
いい便り庭一面の福寿草 樋口祐子
過疎の村若い夫婦が移り住む 宇山昌成
ライバルの朗報祝盃の震え 前川淳

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兼題  「私」  村上氷筆 選
古稀過ぎてゆるり反省私小説 井上登美
落日の影私より細くなる 荒岡浩志
老い仕度私さがしの旅に出る 下山田靖子
置き忘れ捜す時間の半端ない 井上登美
北風に五尺たらずの身をかばう 樋口祐子
私達塩気のぬけたにぎりめし 下山田靖子
自分史をどこから書けばいいのやら 河端世起子
ポッケにはも一人の僕棲んで居る 内藤夢彦
多彩好き私の色が決まらない みぎわはな
恋の径九十九髪まで酔う私 水田蓉子
ボランティアまず私を取り捨てる 牧野和子
また買った衝動買いの悪い癖 今野美恵子
ジョーク入れ私を諭す友がいる 中谷光男
人ひとり出来ることなど知れている 牧野和子
素の私誰にも見せたことが無い 有岡敏晴
私小説渦中の人となる一人 赤井花城
愛憎の狭間で私花になる 安部美葉
チクチクと私を刺しに謙譲語 矢野野薫
私を夢中にさせてあんたは罪な人 倉周三
わたくしの脳を耕す大辞典 桂ひろし
好きにしてこんな私で良かったら 倉周三
人真似は嫌い私らしく生きる 辰巳和子
見られなくとも自分に恥じぬ道選ぶ 池田史子
もう八十路私流に生きてゆく 上野五柳
都合よく公私混同する上司 河合敏夫
恋泥棒私のハート返さない 村田博
青い鳥捜しあぐねて藪ん中 中内眞佐子
私のこと少し嫌いで少し好き 中内眞佐子
私らしく生きて悔いない生命誉め 山本としや
今は昔私も熱い恋をした 黒嶋海童
美辞麗句私の矜持くすぐられ 大谷祝星
どこから来どこに行くのかこの私 宇山昌成
私が好き私が嫌い二人いる 渡邉純子
私利私欲突出しているエゴイスト 有岡敏晴
妥協癖私の色が消えて行く 辰巳和子
惚れたのは私振られたのも私 矢野野薫
信長は五十私は百で舞う 奥西勇人
薄紅をさせば私に春の音 黒嶋海童
住み慣れて続くよすがよ私の灯 久山節子
食い詰めて私を売った遠い春 赤井花城
ミーイズム流行り社会が破綻する 前川淳
被災地の無私に徹するボランティア 村上氷筆

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【出席者】 (順不同・敬称略)
久山 節子 桂 ひろし 水田 蓉子 宇山 昌成 村上 氷筆 今野美恵子
岸本 博子 河合 敏夫 辰巳 和子 大谷 祝星 前川 和朗 みぎわはな
村田  博 内藤 夢彦 盧  光来 荒岡 浩志 黒嶋 海童 上野 五柳
矢野 野薫 斎藤  功 山本さとし 安部 美葉 村岡 義博 下山田靖子
清水 尚子 松本 光江 井上 登美 前川  淳 池田 史子 倉  周三
樋口 祐子 赤井 花城

【投 句】
青木 公輔 有岡 敏晴 渡邉 純子 奥西 勇人 河端世起子 中谷 光男
牧野 和子 中内眞佐子 水田 裕子

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