平成24年11月25日
神戸市勤労会館
今回のお題目(クリックするとそのテーマの川柳が表示されます)
(ラはラッキー賞)
特別席題 「幸運」 上野多惠子選
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勝ち越しへ千秋楽は不戦勝 |
倉周三 |
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小さくていい幸運ひとつ待つ師走 |
山本としや |
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幸運を誘う灯りかルミナリエ |
長島敏子 |
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星空へ一・一七生き残る |
前川千津子 |
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幸運を呼び込むために大掃除 |
川畑めぐむこ |
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手を広げ幸運を呼ぶ明石蛸 |
沼尾美智子 |
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金運と美人の妻に恵まれる |
米分只志 |
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幸運ね私を妻にしたあなた |
辰巳和子 |
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いい妻に出会えた遠い雨宿り |
黒嶋海童 |
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幸運の一つあなたが丁度いい |
野澤淑子 |
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幸運の女神が今朝もパンを焼く |
中野文擴 |
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振り向くと後ろで女神笑ってた |
田原一兆 |
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戸締りを忘れ女神が忍び込む |
川人良種 |
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宇宙一きれいな星で歌う詩 |
村上氷筆 |
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ラッキーにもバイトで逢うた玉の輿 |
池田史子 |
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ラッキーな方へ歯車まわり出す |
神田良子 |
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ラッキーとにっこり笑う指二本 |
吉安陽子 |
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ラッキーと思う数字を渡される |
小山紀乃 |
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蹴り損ね曲がったボールゴールイン |
川人良種 |
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神の手に当り入った初ゴール |
盛無球 |
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中の下でしあわせの絵を描きあげる |
河原野折杭 |
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ドジなのに助けてくれる友がいる |
奥田宗光 |
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幸運だといつも五体が胸を張る |
山内迪 |
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無印のままで過して生き延びる |
室田隆司 |
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来たる日へ黄色のハンカチ買い溜める |
村岡義博 |
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小津映画が運んでくる小さな幸せ |
廣嶋英子 |
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綯い交ぜて幸ばかり選るまだら蛇 |
山本としや |
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千円拾い美女にぶつかり「天」も取る |
吉田佐知 |
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乗り遅れて掴む幸運かも知れぬ |
吉田向日葵 |
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幸運を冷凍保存しています |
平井美智子 |
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全没と思えばふいにラッキー賞 |
久山節子 |
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手相では運が上向くはずだった |
川畑めぐむこ |
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幸運をきっと掴むとペンを研ぐ |
野口修 |
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幸運を掴むか否か君次第 |
前川和朗 |
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幸運を求めて投げたブーメラン |
濱田英明 |
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幸運を逃がさぬように鶴を折る |
中野文擴 |
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幸運の扉はひとつまだ開かぬ |
青木公輔 |
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幸運を貯めた抽き出しまだ開けぬ |
宮本喜明 |
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幸運を呼ぼう小さな火を焚いて |
長島敏子 |
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生涯に何度か出会う幸せ日 |
宮本智美 |
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幸運が乳母日傘で里越えて |
宮本喜明 |
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追風に幸運の波いま掴む |
牧野和子 |
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千円を踏んだ途端に動けない |
土田欣之 |
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幸運の女神わたしの背後霊 |
みぎわはな |
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道草で四つ葉見つけてから転機 |
瀬島流れ星 |
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追伸に書いた一句が恋になり |
盛無球 |
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幸運はプラス思考にすぐ靡く |
長野峰明 |
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右脳から目覚める君に逢えそうで |
上嶋幸雀 |
準特選 |
鼻先へ来た幸運を鷲掴み |
土田欣之 |
特選 |
涙が光るとき幸運に変わる |
沼尾美智子 |
軸 |
密会へますます本降りになった |
上野多惠子 |
兼題 「ゆっくり」 平井美智子選
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毛糸だまころんゆっくり冬になる |
近藤紡藝 |
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コンビニのおでんゆっくり染みている |
吉安陽子 |
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ゆっくりと近づいてくるヤキイモ屋 |
黒田忠昭 |
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ゆっくりと時間を食べるマイペース |
村上氷筆 |
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一汁三菜ゆっくり噛んで喜寿白寿 |
樋口祐子 |
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ゆっくりと時間をかけたイモ煮です |
山本さとし |
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ゆっくりと喋る喧嘩にならぬよう |
椙元世津 |
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ゆっくりと生きると決めて碧い空 |
前川和朗 |
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アナログの意地ゆっくりと辞書を繰る |
上嶋幸雀 |
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天平の甍逍遥するひと日 |
土田欣之 |
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父の打つ釘は後から利いて来る |
辰巳和子 |
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愛された過去ゆっくりと巻き戻す |
倉周三 |
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戴いた命ゆっくり今を生き |
豊野光子 |
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貸し借りもなくゆっくりと仕舞風呂 |
上村さな恵 |
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夜が明けてゆっくり命たしかめる |
野口修 |
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ゆっくりと洗脳されて夫婦の譜 |
水田蓉子 |
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運の向くまで待っている懐手 |
上原翔 |
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ゆっくりと歩いて行こう老いの靴 |
大谷祝星 |
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光年をかけてロマンを運ぶ星 |
上嶋幸雀 |
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さてのるか反るかマドラーゆっくりと |
長島敏子 |
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ゆっくりと貴方の嘘が腑に落ちる |
黒嶋海童 |
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ゆっくりとあなたをわかりたいのです |
上田ひとみ |
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散り敷いてゆっくり過去となる落ち葉 |
河原野折杭 |
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ゆっくりと丸く切ります母の爪 |
岸本博子 |
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ゆっくりと黙読をする母の文 |
野口修 |
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母の歩に合わせて寺の菊花展 |
辰巳和子 |
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漢方のようにじっくり沁む講和 |
上原翔 |
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かたつむりの速度で恋が芽生え出す |
青木公輔 |
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各停の恋をしてます鼓草 |
小郷りょう |
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ゆっくりと押してください恋のツボ |
奥田宗光 |
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ゆっくりと君に傾く薔薇の影 |
中川一 |
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瞳を伏せてゆっくり揺れる水中花 |
中川一 |
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ラストダンス夜風ゆっくり背を押す |
下山田靖子 |
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ゆっくりと氷になっていく本音 |
野澤淑子 |
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ゆっくりと傘をたたんで恋終わる |
濱邊稲佐嶽 |
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仕返しをゆっくり仕込む甕の中 |
神田良子 |
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ゆっくりと剥がすときみが見えてくる |
山本としや |
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ゆっくりと雲が流れて回復期 |
奥田宗光 |
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ゆっくりと何時か笑って逢いたいね |
松本光江 |
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ゆっくりと歩めば秋が浸みてくる |
盛無球 |
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預貯金がゆっくり減ってゆく老後 |
松下比ろ志 |
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鈍行の終点にあるわが墓石 |
前川淳 |
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生き抜いて妻よゆっくり来るがよい |
黒嶋海童 |
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ゆっくりと参りましょうか向こう岸 |
沼尾美智子 |
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シナリオを象の時間に書き直す |
長川哲夫 |
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ゆっくりと咀嚼している師の遺訓 |
みぎわはな |
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ゆっくりこい地獄極楽満員だ |
倉田雄登美 |
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夕焼けよゆっくり亡母と語りたい |
松本光江 |
準特選 |
思惑ははずれゆっくり幕閉じる |
上野多惠子 |
特選 |
音もなくゆっくり消えてゆく記憶 |
山辺和子 |
軸 |
ゆっくりと余情に浸る裏表紙 |
平井美智子 |
兼題 「奇数」 小山紀乃 選
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立ち位置は奇数妥協を許さない |
長島敏子 |
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万歳を知らぬだるまの目の一つ |
野口修 |
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秋の陽が優しく包む七五三 |
辰巳和子 |
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三度目の三三九度で子が五人 |
川人良種 |
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綱取りへ国技がひかる奇数月 |
山辺和子 |
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年金の残り気になる奇数月 |
佐々木たみ子 |
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紅一点いえサイコロの話です |
村岡義博 |
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九分九厘建前論の報告書 |
上野多惠子 |
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花びらを奇数で止める来る来ない |
野澤淑子 |
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迷信に振り回されている奇数 |
森本卓司 |
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弱ったなあ君の心は奇数かも |
前川淳 |
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カップルにおめでた川の字で眠る |
河原野折杭 |
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喜寿白寿ジレンマ抱え揺れ動く |
田原一兆 |
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神代から日本人の奇数好き |
沼尾美智子 |
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縁結ぶ三々九度に誓う愛 |
濱田英明 |
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おだやかにおります一行のメール |
安部美葉 |
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奇数なら決着ついた多数決 |
久山節子 |
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華燭への祝儀奇数に決めている |
上原翔 |
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鈍感力使ってもなお割り切れぬ |
宮本智美 |
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三枚に下ろした鯛がかしましい |
濱田英明 |
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奇数ばかり並べて人の世を問うか |
牧野和子 |
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どうしてもごねる一人を出す奇数 |
村岡義博 |
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七五三初めての紅鮮やかに |
井上登美 |
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割り切れぬ奇数を抱いて冬の道 |
神田良子 |
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割り切れぬ思い一足し空は青 |
内藤夢彦 |
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山寺の三尊拝み風を知る |
井上登美 |
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割り切れば阿?の呼吸(いき)になる奇数 |
山内迪 |
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割り切れぬ想い方程式の中 |
近藤紡藝 |
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スペードのエース譲らぬトップの座 |
神田良子 |
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ホップステップまでは偶数だったのに |
上嶋幸雀 |
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男なら一人で来いと切る啖呵 |
長野峰明 |
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赤鉛筆一言一句チェックする |
川人良種 |
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三人で結構うまくやっている |
上田ひとみ |
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ここ一番奇数ものいう多数決 |
長島敏子 |
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椅子取りの奇数にされた残り福 |
水田蓉子 |
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割り切れぬ数字も呑んで丸く生く |
森本卓司 |
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生き生きてオンリーワンの座を掴む |
村上氷筆 |
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真実は三分フィクションは七分 |
上野多惠子 |
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割り切れぬ余韻がいつもある奇数 |
西田斎柳 |
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三三九度不安いっきに飲み干した |
奥田宗光 |
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妥協したものの心は奇数だな |
濱邊稲佐嶽 |
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奇数の群にはみ出す奴がきっと出る |
松下比ろ志 |
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割り切れぬ一つが嵐呼ぶ予感 |
菅野泰行 |
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五百羅漢父似の羅漢一つ消え |
中野文擴 |
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一升瓶ごろんと倒す夢のなか |
山本芳男 |
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ふところにいつも奇数を抱く男 |
濱邊稲佐嶽 |
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割り切れぬ一つに味のある言葉 |
斎藤功 |
準特選 |
月一つ命も一つ我ひとり |
宮本喜明 |
特選 |
無限大までの梯子を七五三 |
土田欣之 |
軸 |
割り切れぬ思いも数も渦になる |
小山紀乃 |
兼題 「船」 長川哲夫 選
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島かげを回った船と冬そして |
安部美葉 |
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外洋に船出キャビンに灯がともる |
室田隆司 |
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練習船潮の果て指す風孕む |
中川一 |
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船底から生きているぞと音がする |
西田斎柳 |
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宇宙船手旗信号よみがえる |
田原一兆 |
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もう何も見えない君に座礁する |
上嶋幸雀 |
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宇宙船青い銀河へ誘うのか |
牧野和子 |
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人生の船漕ぐ腕も痩せてきた |
倉周三 |
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神戸から新婚旅行船でした |
盛無球 |
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船溜まり明日は君に逢えそうな |
長島敏子 |
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船長は我慢強くて生真面目で |
山本芳男 |
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どの船も母の港へ無事帰る |
倉田雄登美 |
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帰り咲く船便厳しお国入り |
上原翔 |
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三等のキャビンでふたりにはなれぬ |
黒田忠昭 |
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お浄土へせめて乗るなら宇宙船 |
池田史子 |
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引き潮に心音のせていった人 |
宮本智美 |
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航海を祝うキャビンは日本晴 |
古川奮水 |
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金婚の船旅妻よありがとう |
村上氷筆 |
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船の汽笛永い別れを予感する |
吉田向日葵 |
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宇宙船やはり地球が良いと言う |
米分只志 |
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大漁旗飾る日間ぢか気仙沼 |
田原一兆 |
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君の居ない日難破船になる僕 |
上田ひとみ |
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明日は我が身か廃船の浮き沈み |
濱邊稲佐嶽 |
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豪華船傘寿の母のイブニング |
豊野光子 |
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島の船多く語らず天日干し |
斎藤功 |
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大漁旗なびかせ帰る夫の笑み |
土山蓉子 |
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風船にも宇宙船にも夢がある |
松下比ろ志 |
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大漁旗なびかせている老いた船 |
森本卓司 |
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あの泥船は日本丸ではないか |
前川淳 |
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友達が欲しくて船旅を選ぶ |
廣嶋英子 |
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ときめいて世界の船に会う神戸 |
小山紀乃 |
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漁火の父またたいている祷り |
土田欣之 |
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四十年あなたと同じ船に乗る |
吉安陽子 |
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まっすぐに虹に向って子の船出 |
山辺和子 |
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船長は昭和の顔で風を切る |
樋口祐子 |
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船旅を守られ此所に仏の子 |
山内迪 |
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夕陽受け船跡光る身の丈に |
中野和子 |
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あなたと私ネットの海で座礁する |
下山田靖子 |
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船頭は笑わせ上手旅半ば |
倉周三 |
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還暦の船出力まず折り返す |
米分只志 |
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船の絵馬一途に生きて漁夫の裔 |
中川一 |
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船足に心の機微をうめる旅 |
井上登美 |
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定年後いつも故郷に船首むけ |
佐々木たみ子 |
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船酔いは卒業顔はもう漁師 |
森本佳子 |
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ロマンとは沖ゆく船に問うてみる |
佐々木たみ子 |
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大津波船流れつく語り草 |
釋翔空 |
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安寧へどの船乗れば着くのやら |
盛無球 |
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船頭は一人でいいと義母が言う |
中野和子 |
準特選 |
船足を責めず見守る親の位置 |
山内迪 |
特選 |
前途ある人を見送る神戸港 |
前川千津子 |
軸 |
レクイエム船は大地に横たわる |
長川哲夫 |
兼題 「島」 室田隆司 選
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列島を紅葉前線焼き尽くす |
瀬島流れ星 |
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橋脚が重くて肩が凝る小島 |
黒田忠昭 |
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島の子の微笑明日は島を発つ |
前川千津子 |
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四海波こそ静かなれ日本丸 |
上原翔 |
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玉砕の島でまだ哭く兵の骨 |
河原野折杭 |
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防人の島に夕日が綺麗すぎ |
長川哲夫 |
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島に生き海を見下ろす父の墓 |
山辺和子 |
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島唄になごむ手拍子旅の宿 |
河原野折杭 |
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島民の命一手に握る医者 |
村上氷筆 |
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島へ来る医者へ桟橋埋める旗 |
瀬島流れ星 |
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島育ち新鮮魚貝懐かしむ |
土山蓉子 |
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住みよいと佐渡に帰ってくる朱鷺よ |
上野五柳 |
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岸に着く花嫁に湧く過疎の島 |
辰巳和子 |
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椰子の実がいつか錦を飾る島 |
上嶋幸雀 |
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島めぐり旬のみかんの熟れる里 |
橋本凉子 |
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島唄に馴染んで街が遠くなる |
上村さな恵 |
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ひょうたん島の悪がき元気にしてるかい |
青木公輔 |
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地酒酌む一期一会の島の宿 |
井上登美 |
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島を出て島ふり返る停年後 |
水田蓉子 |
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戻らぬと決めて島影眼に残す |
久山節子 |
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竹島にニホンとルビを振ってみる |
長島敏子 |
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島から島瀬戸の花嫁橋渡る |
吉安陽子 |
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陸の孤島へ単身赴任とは辛い |
青木公輔 |
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ゆりかもめ島毎に訪うひとのあり |
みぎわはな |
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卒業記念樹すくすく育つ過疎の島 |
下山田靖子 |
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琉球の波頭に散った乙女たち |
廣嶋英子 |
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青春の思い出島に置きざりに |
橋本凉子 |
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陸の孤島にひとりの母を置いたまま |
村岡義博 |
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島娘ひとつの愛を抱いて老い |
みぎわはな |
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秋日和全山一島利尻富士 |
大谷祝星 |
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廃線で陸の孤島が一つ増え |
大谷祝星 |
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落日は海しか知らぬ島育ち |
黒嶋海童 |
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お茶の間に小島のような妻おわす |
佐々木たみ子 |
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欲望の波間漂う島の運命(うん) |
岸本博子 |
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永遠に平家が生きる厳島 |
西田斎柳 |
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国うみのおのころ島に橋かかる |
中野和子 |
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島の四季乗り越えて来た老い二人 |
井上登美 |
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神話では島の一つや二つなど |
前川和朗 |
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片道の切符を握り島を去る |
西田斎柳 |
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積み荷降りしばし活気の島港 |
久山節子 |
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北から南気象予報士島を撫で |
椙元世津 |
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フルムーンかもめ寄り添う佐渡ヶ島 |
倉田雄登美 |
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小豆島師弟の愛は永久に咲き |
濱田英明 |
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清盛の夢と命や経ヶ島 |
中野文擴 |
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無医村の離島へ若き使命感 |
上嶋幸雀 |
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絶景の島は流人の歴史秘め |
森本佳子 |
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台風の進路気に病む島育ち |
山本としや |
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可憐さと青空似合う島育ち |
宮本喜明 |
準特選 |
島影からまた島が来る瀬戸の海 |
田原一兆 |
特選 |
玉砕の島慟哭の風荒ぶ |
土田欣之 |
軸 |
眠ってる島をつついて揺り起こす |
室田隆司 |
兼題 「三宮」 赤井花城 選
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紋太碑もきやびん句会も三宮 |
松下比ろ志 |
|
マラソンの歓声響く三宮 |
長島敏子 |
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マラソンが終れば次はルミナリエ |
室田隆司 |
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三宮まだ買物をするという |
山本芳男 |
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人が好き買物が好き三宮 |
山辺和子 |
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サンチカのあそこと決めているデート |
上野多惠子 |
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スイーツのルーツを誇る三宮 |
奥田宗光 |
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カクテルもジャズも覚えた三宮 |
菅野泰行 |
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霧晴れて夢風船の見える街 |
長島敏子 |
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小夜時雨坂多き街三ノ宮 |
水田蓉子 |
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疲れたら生田の森の句碑詣 |
辰巳和子 |
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三宮仮面を外す部屋がある |
みぎわはな |
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JRだけは何故だか三ノ宮 |
川人良種 |
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喜怒哀楽全て受け容れ三ノ宮 |
池田史子 |
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三ノ宮ノの字辺りで待ち合わせ |
沼尾美智子 |
|
ミュージシャンの命が響く三宮 |
廣嶋英子 |
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一年に一度のデートルミナリエ |
奥田宗光 |
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マラソンにアキランサスの花時計 |
野澤淑子 |
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さん地下であなたも脱皮しませんか |
樋口祐子 |
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三宮栄枯盛衰知る高架 |
豊野光子 |
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二宮から三宮まで手をつなぎ |
村上静子 |
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スカートを翻し逢う三宮 |
神田良子 |
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ドアが開きジャズが飛び出す北野坂 |
野澤淑子 |
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青春を全て燃やした三宮 |
矢野野薫 |
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神戸っ子青春跳ねた三宮 |
瀬島流れ星 |
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初恋のレモンしたたる三宮 |
濱邊稲佐嶽 |
|
三宮サリーの女とすれ違う |
沼尾美智子 |
|
ビル風に海の香乗せて三宮 |
蒲池季美 |
|
初めてのインド料理も三宮 |
上田ひとみ |
|
愛と憎揺れるネオンの三宮 |
森本卓司 |
|
生田神社で結ばれ花時計で別れ |
倉周三 |
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青春のあの日を探す三宮 |
小山紀乃 |
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海風も菫色して三宮 |
平井美智子 |
|
万博の象も歩いた三宮 |
井上登美 |
|
ジャン市で胃の腑なだめた三宮 |
長野峰明 |
|
山頭火も昔歩いた三宮 |
濱邊稲佐嶽 |
|
青春のビルあの日崩れた三宮 |
山本としや |
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空襲も震災も見た三宮 |
米分只志 |
|
まだ揺れる記憶が残る三宮 |
西田斎柳 |
|
ユキさんを偲ぶ冬来るモニュメント |
前川千津子 |
|
アスベスト踏んで捜した三宮 |
山本としや |
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恋ひとつ化石になった三宮 |
神田良子 |
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復興のともしび永久に三宮 |
濱田英明 |
佳 |
この街のこの風が好き三宮 |
倉周三 |
佳 |
我が生の軌跡ゆかしき三宮 |
村上氷筆 |
佳 |
東日本に光つながるルミナリエ |
田原一兆 |
佳 |
三宮靴みがく子等まぼろしに |
中野和子 |
佳 |
三宮冬を下ればルミナリエ |
土田欣之 |
準特選 |
三宮遠い句会の夜の木霊 |
中川一 |
特選 |
在りし日の笑顔が残る三宮 |
前川千津子 |
軸 |
駅降りてすぐ黄昏れる北野坂 |
赤井花城 |
【出席者】 (順不同・敬称略) |
前川千津子 |
椙元 世津 |
下山田靖子 |
平井美智子 |
室田 隆司 |
小山 紀乃 |
長川 哲夫 |
牧野 和子 |
濱田 英明 |
沼尾美智子 |
内藤 夢彦 |
井上 登美 |
山内 迪 |
野澤 淑子 |
倉 周三 |
山辺 和子 |
池田 史子 |
岸本 博子 |
山本としや |
村上 氷筆 |
吉安 陽子 |
中野 和子 |
森本 高明 |
長島 敏子 |
蒲池 季美 |
瀬島流れ星 |
久山 節子 |
前川 和朗 |
宮本 智美 |
河原野折杭 |
田原 一兆 |
西田 斎柳 |
村岡 義博 |
川人 良種 |
橋本 凉子 |
廣嶋 英子 |
吉田向日葵 |
上野多惠子 |
上村さな恵 |
米分 只志 |
長野 峰明 |
近藤 紡藝 |
佐々木たみ子 |
倉田雄登美 |
青木 公輔 |
土田 欣之 |
みぎわはな |
釋 翔空 |
水田 蓉子 |
豊野 光子 |
奥田 宗光 |
吉田 佐知 |
小郷りょう |
田中 俊子 |
神田 良子 |
川畑めぐむこ |
盛 無球 |
花原 弘子 |
黒田 忠昭 |
中野 文擴 |
菅野 泰行 |
前川 淳 |
村上 静子 |
森本 佳子 |
辰巳 和子 |
宮本 喜明 |
上嶋 幸雀 |
上田ひとみ |
斎藤 功 |
濱邊稲佐嶽 |
安部 美葉 |
上野 五柳 |
松下比ろ志 |
中川 一 |
森本 卓司 |
野口 修 |
黒嶋 海童 |
矢野 野薫 |
上原 翔 |
山本さとし |
土山 蓉子 |
松本 光江 |
山本 芳男 |
大谷 祝星 |
古川 奮水 |
樋口 祐子 |
赤井 花城 |
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